そもそも人はなぜ不安になるのか?不安なんて何にも役に立たない?!

あなたが不安に思うのは、当たり前のこと!と聞いてどう思いますか?「お前に何が分かる!」という声が聞こえてきそうです。仕事の締め切りが迫っていたり、将来がどうなるのか不安になったり、あなたは日々不安という感情に振り回されていませんか?でも、なぜこんなにもあなたは不安を感じるのでしょう?実は、その理由を知るためには、ちょっと昔の時代にタイムスリップしてみるといいんです。そう、狩猟時代に…。

この記事では、そもそも不安って何かをお伝えして、実は不安は人間の生存過程でとても必要ではあるけど、この情報社会では過敏に反応してしまい、逆に足かせになっているというお話をします。この不安の根本を知っておくだけで、不安に感じてしまうことは仕方のないことなんだと感じ、あなたの日々のストレスケアの助けになるお話をします。

不安は命を守るための防衛反応「だった」

人類の歴史を紐解くと、私たちの祖先は長い間、狩猟採集時代を送っていました。この時代、自然環境は過酷で、食料を得るためには狩りをし、危険な捕食者や敵から身を守る必要がありました。ここで重要なのが、不安という感情なんです。

例えば、草むらで何かが動いたとき、それが危険な動物かもしれないと感じたら、不安になってすぐに逃げることができました。不安があったおかげで、命を守るための行動がとれたんです。狩猟時代の不安はまさに「生存本能」の一部でした。

時代は農耕時代へ。不安が一気に複雑化する時代へ

ところが、人類が農耕を始めて定住生活を送るようになると、状況が一変します。不安の性質が少しずつ変わってきたのです。今までの様に「危険があったら逃げる」という単純な対象方法ではなく、収穫がどうなるのか、天候がどうなるのかといった「未来に対する不確実性」が新たな不安の要因として登場しました。

要するに、昔はすぐに行動して対処できるようなシンプルな不安だったのが、農耕時代に入ってからは「未来」を考えなければならない「複雑な不安」へと進化してしまったのです。しかも、この変化は、私たちの脳や感情の仕組みにも影響を与え、不安が持続的に心に居残るようになりました。

現代社会における不安の更なる複雑化

さらにさらに、現代社会では、情報技術の発展や社会構造の変化により、不安の要因がさらに複雑化しています。例えば、SNS!この普及により、他社との比較が簡単になりました。その結果、自尊心が傷ついてしまう機会が多くなったように感じませんか?また、経済状況の変化や、仕事の不安定さ、さらにはパンデミックのような世界的な危機も、私たちの不安を増大させる要因になっています。

これらの要因が複雑に絡み合うことで、私たちの不安はかつてないほど複雑で強烈なものなっていると言えます。そして、このような不安に対処するための心身のメカニズムは、まだ、狩猟時代の名残を残しているため、現在の複雑な不安に対応しきれないことが多いのです!

なぜ不安がストレスを生むのか?

前述のように、不安はもともと生存のために必要な感情でした。しかし、現代ではその機能が過剰に働くことで、ストレスの原因になってしまっています。これは、私たちの脳が狩猟時代から大きく進化していないことに起因します。狩猟時代の脳には、即座に反応して危険を回避するために、不安という感情を強く感じるように設計されていました。しかし、現代社会では、即座に反応することで、解決できる問題は少なく、不安が長期的に持続することで、人類がいまだかつてないほど、心身に負担がかかってしまっているのです

また、現状の不安の多くは「未知の未来」に対するものであり、これがさらなるストレスを生みます。例えば、仕事や人間関係、健康問題など、将来に関わる不確実な要素が増えるほど、不安は大きくなります。そして、このような不安が長期間にわたって続くことで、慢性的なストレスや不安障害などの問題に発展することがあるのです。

じゃあこの不安はどうしたらいいの?不安と共存するために

このように、不安が私たちにストレスを与えるのは、ある意味で当たり前なんですね。しかし、不安が取り除きにくいし、どうしたものかと頭を悩ませるのも事実です。そんな中で、ぜひ、不安が起こるのはあなたが過敏だったり、何か人と違うとは思わないでください。不安は私たちの遠い先祖が生き延びるために必要であった感情であり、現代社会においても私たちを守ろうとする南濃の一つだと。これを知っておくだけでも、幾分か気分がマシになるのではないでしょうか?

もし、あなたが不安を感じたときは、まずその不安がどこから来るのか、そしてその不安が本当に必要なものなのか、冷静に考えられるとベストです。不安が単なる過剰反応であると分かった場合は、それを受け流し、リラックスする方法を見つけることが大切です。

例えば、瞑想や深呼吸、運動などは、あなたの心を落ち着かせ、不安を和らげるために有効です。また、不安を人に話すことも、自分の感情を整理し、客観的に捉えることができるようになります。さらに、不安の原因を突き止め、それに対処するための具体的なアクションプランを起こすのも有効です。

まとめ

とはいえ、それができたら苦労しない!というのも事実でしょう。でも、不安というのは人類の脳の構造が、現代のテクノロジーについていっていない結果、過度な不安だけが残ってしまうようになったという事実は知っておいて損はないはずです。

あなたの感じている不安は当たり前のことであり、狩猟時代から変わっていない脳みその作りが正常であるからこそのものである。

ということをぜひ、覚えておいてください。このブログでは「じゃあ、どうしたら不安が軽減できるのか?」について詳しくお話をしています。ぜひ、あなたが軽やかに生きるヒントになることを願っています。

また、他の記事でお会いしましょう!